認知バイアスとは、人間の判断や記憶が系統的に(=偶然ではなく一定方向に)ゆがむこと。情報を高速に処理するための脳の近道(ヒューリスティック)の副作用で、頭の良し悪しに関係なく、誰にでも起きる。
例えば、自分への注目を過大評価するスポットライト効果、自分の考えに合う情報ばかり集める確証バイアス、起きたあとで「やっぱりね」と思う後知恵バイアス——どれも“自分は中立に見ている”という感覚のまま起こるのが厄介な点だ。
バイアスは消せないが、存在を知っておくだけで効きは弱まる。判断の前に「逆の証拠は?」「別の視点は?」と一拍おくのが、もっとも実用的な対策だ。