ほんの少し前まで、AIが作る動画は“ぐにゃぐにゃ”の代名詞だった。いま、それは静かにひっくり返った。
2026年、テキストから数秒〜十数秒の動画を作るAIは、どれも驚くほど高品質になった。だから勝負は“画質”では決まらない。効くのは——動きの自然さ、尺、制御のしやすさ、そして値段。まずは全体の地図を眺めよう。
地図:安くて高品質は、どこにいる?
左上ほど「安くて高品質」。Google の Veo 3 と OpenAI の Sora が品質の頂点に立ち、その右下、価格を一気に下げて食い込むのが中国系の Kling・Hailuo だ。Wan は最安かつオープン寄りで、自前運用という別の自由もくれる。
8モデル、ひと目で
| # | モデル | 提供(国) | 画質/質 | 料金(相対) |
|---|---|---|---|---|
| 1 | Veo 3 | Google(US) | 93 | 72 |
| 2 | Sora | OpenAI(US) | 92 | 75 |
| 3 | Runway Gen-4 | Runway(US) | 86 | 65 |
| 4 | Kling | Kuaishou(CN) | 85 | 40 |
| 5 | Hailuo (MiniMax) | MiniMax(CN) | 82 | 35 |
| 6 | Luma Dream Machine | Luma(US) | 80 | 42 |
| 7 | Wan 2.x | Alibaba(CN) | 80 | 20 |
| 8 | Pika | Pika(US) | 78 | 45 |
画質/質・料金とも0〜100の編集部相対スコア(料金は高いほど割高)。正確な軸での採点はエンジンへ。
一体ずつ、性格で見る
画質と動きの両立で頭ひとつ。Googleサービスと組むと強い。
話題の高品質モデル。尺もそこそこ伸ばせる。
カメラや動きを細かく制御できる、プロ用途の相棒。
高品質なのに安い、中国系の伏兵。コスパで主役を食う。
コスパの良い中国系。気軽に枚数を回せる。
手軽で速い。試作やアイデア出しに。
オープン寄りで最安。自前運用の芽もある。
手軽さとエフェクト。短尺のSNS向けに。
迷ったら、ここから
とにかく高品質に
→ Veo 3 / Sora
演出を作り込む
→ Runway Gen-4
コスパで攻める
→ Kling / Hailuo / Wan
気軽に試す
→ Pika / Luma
ひとつ但し書きを。中国系(Kling・Hailuo・Wan)は品質とコスパが魅力だが、業務で使うならデータ主権——どの国の管理下に素材が置かれるか——を一度確かめたい。最強が、あなたの用途の最良とは限らない。下のエンジンで、あなたの重みで並べ替えてみてほしい。