太陽光って、結局トクするの?——本当に知りたいのはそこ。2026年度の売電価格と設置費用が出そろった今、4kWの家を例に「何年で元が取れるか」を素直に計算してみる。
結論(早見)
2026年度に設置する住宅用(10kW未満)は、最初の4年が24円/kWh、5〜10年目が8.3円/kWhという二段階。設置費用は1kWあたり約29万円が目安なので、4kWならおおむね110〜130万円。ざっくりした回収は10〜15年が現実的なレンジ。パネルの寿命(25年以上)から見れば「長く持つほど得」だが、短期で一発回収できる投資ではない。家庭用太陽光発電 判定エンジンで、あなたの重視点(価格・効率・保証・蓄電池)から相性のいいメーカーを採点できる。
2026年度の売電価格(住宅用・10kW未満)
| 区分 | 期間 | 売電価格 |
|---|---|---|
| 住宅用(10kW未満)1〜4年目 | 初期4年 | 24円/kWh |
| 同 5〜10年目 | 残り6年 | 8.3円/kWh |
| 11年目〜(卒FIT) | 以降 | 各社の買取(目安7〜9円)または自家消費 |
1〜4年目を高く設定する「初期投資支援スキーム」で、回収の入口を早める設計。買取期間は10年、想定は自家消費30%・売電70%。電気代の上昇分は再エネ賦課金として全世帯が負担しており、自家消費にはその分の回避メリットもある。電気料金プランの選び方とあわせて考えると効果が見えやすい。
深掘り:回収を早める3つのレバー
1. 自家消費率を上げる:売電8.3円より、買電(約30円前後)を減らすほうが効く。昼に使う・自家消費率を意識した運用や蓄電池併用で、同じ発電量でも家計効果は大きくなる。
2. 設置費用を下げる:1kW単価は相見積もりで差が出やすい。新築同時のほうが既築後付けより安い傾向(2025年実績で新築約28.9万円/kW・既築約30.1万円/kW)。補助金(自治体)も要チェック。
3. 長く使う前提で選ぶ:FITが切れてもパネルは25年以上発電する。出力保証・機器保証の手厚いメーカーほど、後半の取りこぼしが減る。判定エンジンで保証重視の重みをかけて比較を。
用語
- FIT(固定価格買取制度)
- 再エネ電気を国が定めた価格で一定期間買い取る制度。住宅用は買取期間10年。
- 卒FIT
- FITの10年が終わること。以降は相対的に安い買取か、自家消費に切り替える。
- 自家消費率
- 発電したうち自宅で使う割合。高いほど高い買電を減らせて家計効果が大きい。
- パワーコンディショナー(PCS)
- パネルの直流を交流に変換する機器。10〜15年で交換が必要になることがある。