ロボアドバイザーは「お金を入れたら、あとは全部おまかせ」。その手軽さは本物だ。ただ、その便利さの“代金”=年1%前後の手数料が、長い時間をかけて静かに効いてくる。怖がらせるためでなく、手間をいくらで買うかを自分で決めるために。
結論(早見)
ロボアドの手数料は年およそ1%(預かり資産に対して毎年)。中身は投資信託なので、その信託報酬も別途かかることが多い。一方、自分でインデックス投信を積み立てれば年0.1〜0.3%程度で似た分散投資ができる。差は小さく見えて、20〜30年では数百万円。下の「手数料ドラッグ」を理解した上で、ネット証券 判定エンジンで自分の重みで採点しよう。
もっと深く:手数料の正体と、向く人・向かない人
手数料は「毎年・残高全体に」かかる:1%という数字は1回きりではない。資産が増えるほど、払う額も増える。これが長期で効く手数料ドラッグの正体だ。
ロボアドが向く人:自分で銘柄を組む・リバランスする自信がない/とにかく“ほったらかし”にしたい/その手間賃として年1%を払ってでも続けられる人。「続けられること」自体に価値があるなら、合理的な選択になりうる。
向かない人:自分でインデックス投信を1〜2本積み立てられる人。低コストの全世界株/S&P500型をドルコスト平均法で買うだけなら、ロボアドとやることはほぼ同じで、コストは数分の一になる。
NISA口座に対応しているかも要チェック。非課税のつみたて投資枠・成長投資枠で運用できるかで、手取りは大きく変わる。金融庁は対象投信の信託報酬の上限を国内インデックスで0.5%以下・海外で0.75%以下と定めており、実際の平均はさらに低い。ロボアドの“上乗せ1%”が何に対する対価かを意識したい。
用語
- 信託報酬
- 投資信託を保有している間ずっとかかる運用コスト。年率%で、残高に対して毎日少しずつ引かれる。
- リバランス
- 値動きで崩れた資産配分を、元の比率に戻す調整。ロボアドはこれを自動でやってくれる。
- 手数料ドラッグ
- 毎年かかる手数料が複利の足を引っ張り、長期の最終資産を押し下げる効果。
※本記事は情報提供であり、特定商品の投資勧誘・投資助言ではありません。投資には元本割れのリスクがあります。手数料・税制・対象商品は変わるため、最新は各社および一次情報をご確認ください。