コーヒーが「いまいち」なのは豆のせいとは限らない。多くは粉と湯の量を量っていないだけ。数字を揃えれば、安い豆でも安定して美味しくなる。
結論(早見)
SCA(スペシャルティコーヒー協会)のゴールデンカップ基準は、水1Lに対して粉 55g(±10%)——つまり粉1:湯18前後が出発点。湯温は93℃前後(90〜96℃)。これで薄すぎず濃すぎずの「抽出率18〜22%」に収まりやすい。キッチンスケール一つで再現性が一気に上がるというのが最大のコツ。
比率早見表
| 比率 | 湯240gに対する粉 | 仕上がり |
|---|---|---|
| 1:15 | 16g | 濃め・コクしっかり |
| 1:16 | 15g | やや濃め |
| 1:18 | 13g | 標準(SCA中央値相当) |
| 1:17 | 14g | ややすっきり |
| 1:20 | 12g | あっさり・ぶらぶら向き |
深掘り
なぜ「量る」だけで安定するか
スプーン計量は豆の大きさや挽き具合で重さがバラつく。同じ「大さじ1杯」でも8g〜12gと幅が出る。重さで扱えばその揺らぎが消え、「昨日と同じ味」を狙える。抽出率(豆から成分がどれだけ湯に移ったか)が18〜22%の窓に収まると、渋み(過少)も雑味(過剰)も出にくい。
湯温と挽き加減
湯温は93℃前後が基準。沸騰直後(100℃)だと雑味が出やすいので、注ぐ前に少し冷ます。薄いと感じたらまず「挽きを細く」か「粉を増やす」、渋ければ「挽きを粗く」。一度に一つだけ変えるのが迫近のコツ。
- ゴールデンカップ基準
- SCAが定める「おいしさの窓」。水1Lに粉55g±10%、湯温93±3℃、抽出率18〜22%、溶出固形分1.15〜1.35%。
- 抽出率(PE)
- コーヒー豆の質量のうち、湯に溶け出た割合。低いと酸っぱく・渋く、高すぎると雑味・苦くなる。