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コーヒーは1日何杯まで?科学が出した上限

「体にいい/悪い」より知りたい、安心して飲める量を、出典つきで。

更新 2026-06-03 12:39:19

#コーヒー#健康#科学

「コーヒーは体にいい? 悪い?」より、本当に知りたいのは——“1日何杯までなら安心か”。科学の答えは、思ったよりはっきりしている。

結論(早見)

健康な成人なら、カフェインは1日400mgまでが目安。コーヒーならマグカップでおよそ3〜4杯。そして妊娠中は200mg(約2杯)まで。これは欧州食品安全機関(EFSA)が「健康リスクが上がらない」と評価した量です。

0mg400mg600mg安心圏体質により注意マグカップ換算:安心圏 ≒ 1日 3〜4杯
0〜400mgが安心圏、400〜600mgは体質により不眠・動悸が出る人も、600mg超でリスクが上がりやすい(EFSA評価+編集部整理)。

飲み物別カフェイン量(目安)

飲み物1杯の目安カフェイン
ドリップコーヒーマグ240ml約90〜120mg
エスプレッソ1ショット30ml約60〜80mg
紅茶カップ240ml約40〜50mg
緑茶カップ240ml約30〜50mg
エナジードリンク250ml缶約80mg
コーラ350ml缶約35mg

同じ「1杯」でも、豆の量・抽出時間・サイズで倍近く変わる。表は一般的な目安です。


もっと深く:なぜ“400mg”なのか

カフェインは、脳で眠気をためる物質アデノシンの受容体をふさいで覚醒させる。少量〜中量(〜400mg)では集中・覚醒・気分にプラスが出やすい。一方、過剰になると同じ仕組みが裏目に出て、心拍数の上昇・手の震え・不安・不眠を招く。400mgという線は「益が伸びにくくなり、害が出始める」境界としてEFSAが置いたものです。

同じ量でも効き方が違う:体質と遺伝子

カフェインの分解速度は人によって大きく違う。鍵を握るのが肝臓の酵素 CYP1A2 の遺伝子型で、“速い分解者”は夜の1杯も平気な一方、“遅い分解者”は午後の1杯で眠れなくなることも。だから「みんな400mg」ではなく、自分の体感で上限は前後するのが実際です。

よくある誤解

「コーヒーは脱水する」
常用量では利尿は軽度で、飲んだ水分のほうが上回る。極端でなければ水分補給として実質カウントできる。
「エスプレッソが一番カフェインが多い」
1杯あたりは少なめ(30mlで60〜80mg)。総量はサイズ次第で、マグのドリップのほうが多いことが普通。

飲むなら、いつ?

カフェインの半減期は約5時間。午後遅くの1杯は、夜の眠りにまだ半分残っている。就寝の6〜8時間前以降は控えると睡眠の質を守りやすい。朝は、起床直後より起きて90分ほど後のほうが、自前の覚醒ホルモンと喧嘩せず効きが素直という見方もある。

【さらに深掘り(Yohaku会員・近日)】CYP1A2 遺伝子型別の“あなたの最適量”早見、運動パフォーマンス向上の効果量(何mg・何分前が最適か)、コーヒーと健康アウトカム(心血管・肝臓・寿命)の大規模研究の読み解き——ここでしか読めない深さで、出典つきで徹底解説する予定です。

用語

カフェインの半減期
体内のカフェイン量が半分になるまでの時間。成人で約5時間。夜の1杯が眠りに響く理由。
アデノシン
起きている間にたまり、眠気を生む脳内物質。カフェインはこの“眠気スイッチ”を一時的にふさぐ。
CYP1A2
カフェインを分解する肝臓の酵素。遺伝子型で分解速度=カフェイン耐性が変わる。
EFSA(欧州食品安全機関)
食品の安全な摂取量を科学的に評価するEUの公的機関。

参考文献・出典

  1. EFSA NDA Panel. Scientific Opinion on the safety of caffeine. EFSA Journal 2015;13(5):4102(健康な成人で1日400mg・単回200mg・妊娠中200mg/日を安全域と評価)。
  2. Pharmacology of Caffeine(半減期・アデノシン拮抗の機序). NCBI Bookshelf NBK223808
  3. 各飲料のカフェイン量は一般的な公表値にもとづく目安(編集部整理 2026-06)。

数字は出典つきのスナップショット。評価関数による透明な判定であり、特定製品の推奨ではない。Yohaku — 判定の都市。