← Yohaku の都市 / 読み物

塩は1日何グラムまで? 日本人の多くは“倍”食べている

「減塩」と言われても基準があいまいなまま。世界基準・日本の目標・実際の摂取量を一枚に並べる。出典つき。

更新 2026-06-03 12:33:54

#健康#栄養#科学

「減塩、減塩」と言われても——結局、1日何グラムまでならいいの? 答えははっきりしている。そして多くの日本人は、その“倍”を食べている。

結論(早見)

WHOの推奨は1日5g未満(食塩相当量)。日本の厚生労働省の目標量は男性7.5g・女性6.5g未満。ところが日本人の平均摂取量は約10g——世界基準も国の目標も大きく超えている。

WHO推奨5g 未満日本の目標(男性)7.5g 未満日本人の平均約10g
食塩相当量での比較。女性の目標は6.5g未満。日本人の平均は世界基準のほぼ2倍にあたる(WHO・厚労省「食事摂取基準」「国民健康・栄養調査」+編集部整理)。

これだけで何グラム? 身近な食品の塩分

食品目安食塩相当量
カップ麺(汁まで完食)1食約5〜6g
醤油大さじ1約2.6g
梅干し(大)1個約2g
みそ汁1杯約1.2g
ロースハム2枚約1g
食パン6枚切り1枚約0.7g

カップ麺1杯の汁を全部飲むと、それだけでWHOの1日上限を超える。麺類は“スープを残す”だけで効果が大きい。


もっと深く:なぜ塩で血圧が上がるのか

塩の正体は塩化ナトリウム。とり過ぎると血液中のナトリウム濃度を薄めようと体が水分をため込み、血液量が増えて血圧が上がる。慢性的な高血圧は、脳卒中・心臓病・腎臓病の最大級のリスク要因だ。減塩は“味気ない我慢”ではなく、将来の血管を守る投資にあたる。

無理なく減らすコツ

全部薄味にする必要はない。効くのは少数の習慣だ。麺類のスープを残す(最大の塩源)、醤油は“かける”より“つける”出汁・酸味(酢・レモン)・香辛料で塩を減らしても満足感を保つ、そしてカリウムを増やすこと——野菜・果物・いもに多く、ナトリウムの排出を助けて血圧を下げる方向に働く。加工食品・外食が多い人は、まず“見える塩”より“隠れた塩”を意識すると効率がいい。

注意

大量に汗をかくアスリートや、医師から塩分・カリウム制限を指示されている人(腎臓病など)は事情が異なる。極端な制限は自己判断で行わず、持病がある場合は主治医に従うこと。

用語

食塩相当量
食品に含まれる塩分を食塩の重さに換算した値。ナトリウム量(g)×2.54で求める。栄養表示の基準。
ナトリウム
体の水分量と血圧を左右するミネラル。食塩の主成分で、とり過ぎが血圧上昇の引き金。
カリウム
ナトリウムの排出を助け、血圧を下げる方向に働くミネラル。野菜・果物に多い。

参考文献・出典

  1. WHO「Guideline: Sodium intake for adults and children」2012 — 成人は食塩5g(ナトリウム2g)未満を推奨。
  2. WHO「Global report on sodium intake reduction」2023。
  3. 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」食塩相当量の目標量:男性7.5g・女性6.5g未満。
  4. 厚生労働省「国民健康・栄養調査」食塩摂取量の平均は約10g前後(直近値・編集部整理)。
  5. 食塩相当量=ナトリウム(g)×2.54 は栄養学の標準換算。
  6. 食品別の食塩相当量は日本食品標準成分表にもとづく目安・編集部整理(2026-06)。

数字は出典つきのスナップショット。評価関数による透明な判定であり、特定製品の推奨ではない。Yohaku — 判定の都市。