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住宅ローンは固定と変動どっち?2026年・金利上昇局面の選び方

日銀が30年ぶりの利上げ。「変動が一番安い」は今も正しい?固定と変動の本当の差を、一次情報と早見表で。

更新 2026-06-04

#金融#保険#お金#住宅ローン#不動産

家を買うとき、ほとんどの人が最後まで迷うのが「固定にするか、変動にするか」。2026年は日銀が約30年ぶりの利上げに動き、“金利のある世界”に戻りました。「変動が一番おトク」という長年の常識が、揺らぎ始めています。

結論(早見)

ざっくり言えば——金利が上がっても返済が増えない安心を買うのが全期間固定(フラット35など)、今の低さを取りに行き、上昇リスクは自分で背負うのが変動です。2026年6月時点で、フラット35の最も多い金利は年3.21%(団信込)、ネット銀行の変動はおおむね年0.7〜1.0%。差は約2%ありますが、その差は“保険料”であって“損”ではありません。

主な金利の目安(2026年6月・年率)0%1%2%3%4%変動・ネット銀行 約0.8%変動・大手銀行 約1.0%10年固定 約2.0%フラット35(団信込)3.21%
数値は各種公表値にもとづく目安(フラット35はJHF公表の最頻金利、変動は主要・ネット銀行の適用金利相場/編集部整理 2026-06)。実際の適用金利は審査・物件・団信の種類で変わります。

固定 vs 変動 早見表

観点全期間固定(フラット35など)変動金利
今の金利高い(約3%前後・団信込)低い(約0.7〜1.0%)
金利上昇リスク借り手は負わない(完済まで一定)借り手が負う(上がれば負担増)
毎月の返済額最後まで一定で読める原則5年ごと見直し・将来は不確実
向く人返済額を固定したい/長期で家計が動く(教育費等)上昇に耐える余力がある/繰上返済できる
主な注意点当初の負担が重い/借換えに手間「5年・125%ルール」の有無と短プラ動向を要確認

表は一般的な傾向です。金利・条件は金融機関ごと、また時期によって変わります。


深掘り:なぜ2026年に“常識”が揺れたのか

日本銀行は2025年12月に利上げを実施し、政策金利は0.75%へ。これは1995年9月以来、約30年ぶりの水準です。変動金利の基準となる短期プライムレートも2026年に入って上昇に転じ、各行の変動金利は“適用1%時代”に入りました。長期金利(10年国債)の上昇を受け、全期間固定のフラット35も6月に年3.21%(団信込・最頻値)へ切り上がっています。つまり固定も変動も上がっているのが今の局面です。

変動の落とし穴:5年ルール・125%ルールと未払利息

多くの銀行の変動金利には、急な負担増をやわらげる“激変緩和”の仕組みがあります。金利が上がっても5年間は毎月返済額を据え置く(5年ルール)、見直し時も前の返済額の1.25倍までしか上げない(125%ルール)というものです。一見やさしい仕組みですが、落とし穴があります。据え置かれているのは“返済額”であって“利息”ではないため、金利が大きく上がると、毎月の返済の中で利息の割合が増え、元金が減りにくくなります。場合によっては利息が返済額を上回り、払いきれない未払利息が積み上がることもあります。さらに、ネット銀行の一部にはこの5年・125%ルールが無い商品もあり、その場合は金利上昇がそのまま返済額に反映されます。借りる前に必ず確認すべき一点です。

固定の落とし穴:当初負担と“下がったとき”

固定の弱点は、なんと言っても当初の金利(=毎月の負担)が重いこと。借入直後の家計を最も圧迫します。また、将来もし金利が下がっても固定は下がらないため、その時は借換えを検討することになり、手数料や手間がかかります。一方で、返済額が完済まで1円も変わらない“読めること”の価値は、教育費や転職など家計が動くライフステージでは特に大きくなります。

判断のものさし(3つの問い)

1. 金利が2%上がったら、返済を続けられる?
変動で“無理”なら、その差額は固定で“保険”として払う価値がある。家計の余力が判断軸。
2. 繰上返済できる見込みは?
早く元金を減らせる人ほど、上昇リスクにさらされる期間が短く、変動の低金利メリットを取りやすい。
3. 返済額が変わると、夜眠れなくなる?
不確実さのストレス耐性は人それぞれ。“読める安心”に価値を感じるなら固定は合理的な選択。
ご注意(免責):本記事は情報提供を目的としたもので、特定の金融商品の借入・購入を勧めるものではありません。金利・条件は変動し、返済額が増える(場合により未払利息が生じる)リスクがあります。実際の借入は、各金融機関の最新の商品説明・約款を確認し、必要に応じてファイナンシャル・プランナー等の専門家にご相談ください。数値は本文に記した時点の目安です。

用語

5年ルール
変動金利で金利が上がっても、5年間は毎月の返済額を据え置く仕組み。商品により無い場合がある。
125%ルール
返済額の見直し時、直前の1.25倍を上限とする仕組み。急な負担増を抑える反面、未払利息が生じうる。
未払利息
返済額の上限ルールにより、毎月の返済で利息を払いきれず繰り越される利息。元金が減らない原因になる。
団信(団体信用生命保険)
返済中の死亡・高度障害で残債が完済される保険。民間ローンは必須が多く、フラット35は任意。

参考文献・出典

  1. 住宅金融支援機構「金利情報」 jhf.go.jp/kinri/【フラット35】最新の金利情報 simulation.jhf.go.jp(2026年6月の最頻金利・団信込の一次情報)。
  2. 日本銀行「金融政策決定会合の結果」 boj.or.jp/mopo(政策金利0.75%・約30年ぶりの水準)。
  3. 三菱UFJ銀行「変動金利の基準金利見直しについて」 bk.mufg.jp(短期プライムレートを指標に基準金利を決める旨の公式説明)。
  4. 変動金利の相場(約0.7〜1.0%)・10年固定の目安は主要行/ネット銀行の公表適用金利にもとづく編集部整理(2026-06)。実際の適用金利は各行最新の商品ページを確認のこと。

数字は出典つきのスナップショット。評価関数による透明な判定であり、特定製品の推奨ではない。Yohaku — 判定の都市。