「毎月の支払いが一定でラク」——その安心感の裏で、買い物の何割もが手数料に消えていく。リボ払いは違法ではない。だが仕組みを知らずに使うと、30万円の買い物が約37万円になる。
結論(早見)
リボ払いの手数料は実質年率15.0%前後が主流。これは利息制限法の上限(元本10万〜100万円なら年18%)の範囲内で、合法だ。問題は金利の高さと残高が見えにくいこと。抜け出し方はシンプル——①繰上返済・一括返済で残高を一気に減らす ②「自動リボ」設定を解除する ③金利の低いローンへ借り換え/おまとめを検討する。返済が回らないときは、債務整理という選択肢や公的相談窓口(消費者ホットライン188)がある。
「毎月1万円」返済でも、残高が大きいうちは手数料の取り分が大きい(実質年率15%・編集部試算)。
数字で見る:30万円をリボで買うと
| 30万円の買い物 | 完済まで | 手数料の合計 | 総支払額 |
|---|---|---|---|
| 翌月一括払い | 約1か月 | 0円 | 約30万円 |
| リボ(毎月1万円・年率15%) | 約38か月 | 約7万円 | 約37万円 |
| リボ(毎月5千円・年率15%) | 約9年 | 約25万円 | 約55万円 |
※元利定額方式での編集部概算(2026-06)。月々の支払額を小さくするほど、期間も手数料も大きく膨らむ。
深掘り:つまずきやすい3点
① 「自動リボ」と専用カードに注意。 レジで「一括で」と言っても、自動リボ設定や“リボ専用カード”では自動的にリボになる。リボ払いかどうかは利用明細で確認できる——「手数料」の記載がある、請求額が利用額より小さい場合は要注意(国民生活センター)。
② 支払額を下げるほど“沼”は深くなる。 月の支払いを5千円に下げると毎月の負担は軽いが、上表のとおり完済まで約9年・手数料は約25万円に膨らむ。手数料は残高に年率15%でかかり続けるため、元金が減らない限り終わらない。
③ 抜け出す最短ルートは「残高を消すこと」。 ボーナスや余剰資金での一括・繰上返済が最も効く。難しければ、より低金利のローンへの借り換え・おまとめで手数料を圧縮する。複利の理屈は、貯めるときは味方、借りるときは敵になる。
⚠ 免責:本記事は情報提供を目的としたもので、特定の借入・投資・契約を勧めるものではありません。手数料率・支払方式・期間はカード会社や契約により異なり、上記の試算は概算です。返済が困難な場合は早めに公的窓口(消費者ホットライン188、金融庁の多重債務相談窓口)へ。最新・正確な条件は各社規約と一次情報をご確認ください。
- リボ払い(リボルビング払い)
- 毎月の支払額をほぼ一定にする返済方式。残高に手数料(年率15%前後)がかかる。
- 元利定額方式
- 毎月「元金+手数料」を定額で支払う方式。支払額が小さいほど完済が遠のく。
- 残高スライド方式
- 残高の大きさに応じて毎月の支払額が段階的に変わる方式。
- 利息制限法
- 貸付金利の上限を定める法律。リボ手数料もこの範囲内に収まる。