「アルコール添加=増量のための安い酒」というイメージは、半分は誤解だ。国税庁の表示基準上、特定名称酒(本醸造・吟醸・大吟醸)に使える醸造アルコールは白米重量の10%以下に制限されている。増量目的で大量に入れた酒は、その時点で特定名称を名乗れなくなる。
少量の添加には技術的な理由がある。国税庁の解説にもあるとおり、①味が軽くなりスッキリする、②香りの成分を引き出しやすい、③火落ち菌による劣化を防ぐ——という効果が知られている。大吟醸酒で商品名にアル添が多いのは、吟醸香を立てつつ後味を軽くするためでもある。
一方で、米と米こうじだけで造った酒を飲みたいなら「純米」と付くものを選べばよい。これは好みの問題で、品質の上下ではない。