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ぎんじょうか
吟醸香
吟醸酒のリンゴ・バナナ風の香り。主役は酵母がつくる2つのエステル。
更新 2026-07-30 ・ 分野: くらし・趣味
「日本酒なのに果物の香りがする」——これが吟醸香。香料を入れているのではなく、低温でゆっくり発酵させたときに酵母がつくる香気成分だ。
- カプロン酸エチル
- リンゴ・洋梨のような華やかな香り。酵母の脂肪酸合成経路から生まれる。高生産酵母の開発以降、現代の吟醸酒の主流になった香り。
- 酢酸イソアミル
- バナナ・メロンのような落ち着いた香り。アミノ酸合成経路由来で、古典的な吟醸香とされる。
どちらが強く出るかは酵母の株と発酵温度で大きく変わる。だから同じ「純米大吟醸」でも、蔵によって香りの顔はすっかり違う。またこれらのエステルは揮発しやすく熱に弱いため、吟醸香を楽しみたい酒は燗にせず冷やして飲むのが定石とされる。
関連する用語
tokutei-meisho,seimai-buai,jozo-alcohol
出典
- 堤浩子「清酒酵母の香気生成機構」におい・かおり環境学会誌 46(5):346-352, 2015. J-STAGE(カプロン酸エチル=脂肪酸合成経路、酢酸イソアミル=アミノ酸合成経路由来)。
- 「清酒もろみの香気成分の保留」日本醸造協会雑誌 82(3):144. J-STAGE(PDF)。
- 吟醸造りの定義(低温でゆっくり発酵・固有の香味)は国税庁「清酒の製法品質表示基準」の概要にもある. nta.go.jp。