泥棒は「手間・時間・人目」を嫌う。だから家の防犯は、機器の派手さより“狙わせない・入らせない・捕まえる”の三段構えで考えると外さない。怖がらせるためでなく、ムダな出費を避けて要点だけ固めるための地図を。
結論(早見)
見るべきは抑止力・駆けつけ対応・初期費用・月額・手軽さ・拡張性の6軸。まず下の事実から逆算する。侵入の7割超は窓と玄関から、最多手口は鍵をかけ忘れた「無締まり」——つまり無締まり対策と窓の補強が費用対効果No.1。そのうえで「異常時に誰が来るか」で機械警備か自主監視かが決まる。自分の重みで採点するならホームセキュリティ 判定エンジンへ。
タイプ別の早見表
| タイプ | 強み | 弱み | 向く人 |
|---|---|---|---|
| プロ機械警備(レンタル) | 駆けつけ・抑止力が最強。初期費用安い | 月額が継続コスト | 戸建て・本格派 |
| プロ機械警備(買い取り) | 長期で月額が下がる | 初期費用と移設の手間 | 長く住む持ち家 |
| DIY自主監視 | 月額が安い・拡張自由 | 駆けつけは自分か別契約 | コスト重視・DIY派 |
| カメラ単体 | 録画・見守りに強い | 能動的な抑止は弱い | 見守り・証拠保全 |
| 物理防犯(補助錠等) | 最多手口に直接効く・電気不要 | 通知や記録はできない | 全員の土台 |
| 置くだけ簡易 | 工事不要・原状回復OK | 検知範囲が限定的 | 賃貸・単身 |
もっと深く:選び方の勘どころ
最大の分かれ目は「駆けつけ」。機械警備(セコム・アルソック型)は、異常時にプロが現場へ急行する。これは法律の裏付けがあり、警備業法に基づき機械警備業者は基地局で警報を受けてから特別区で25分以内・その他の地域で30分以内に警備員を到着させる体制が義務づけられている。DIYやカメラ単体には、この“人が来る”機能が基本ない。離れて暮らす親の見守りなど「いざという時に誰かが行く」価値が高い場面では機械警備が効く。
賃貸はまず工事不要から。穴あけ・配線が難しい賃貸では、置くだけセンサーや両面テープ施工の機器が現実的。原状回復のしやすさを優先しつつ、補助錠やドアスコープなど“物理の壁”を足すとコスパが良い。
お金をかける順番:①全窓・玄関の施錠を習慣化(無料)→②防犯ガラス/フィルム・補助錠で窓を固める→③センサーライトや録画カメラで人目・記録を足す→④必要なら駆けつけを契約。順番を守ると、少額でも侵入リスクを大きく下げられる。
用語
- 機械警備
- センサーの異常を基地局(監視センター)で受信し、警備員が現場へ急行する方式。警備業法の即応体制の対象。
- 無締まり
- 施錠されていない窓・ドアからの侵入。住宅侵入の最多手口で、対策費用ゼロで最も効く。