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リースバックの選び方と落とし穴:自宅を売って住み続ける前に

自宅を売って賃貸で住み続ける「リースバック」。現金化と引き換えに何を失うのか、国の公式資料で確かめる。

更新 2026-06-10

#リースバック#お金#不動産売却#不動産

「家を売っても、そのまま住み続けられる」——リースバックはそう聞こえる。だが国(国土交通省・国民生活センター)がわざわざ注意喚起を出すほど、契約後に「家賃が払えず結局退去」というトラブルが起きている。怖がらせるためでなく、賢く使う・避けるための地図を。

結論(早見)

リースバックは「現金は今すぐ要る、でも引っ越したくない」人向けの最終手段に近い選択肢。売却価格は市場相場より安く、家賃は相場より高くなりやすいのが構造的な特徴。まず下の表で通常売却・任意売却・債務整理など他の手段と必ず比べること。署名の前に、(1)買戻し価格 (2)家賃の改定条件 (3)契約期間(定期借家か)の3点を書面で確認。

手段住み続けられる受取額の傾向向く人
リースバック○(賃貸として)相場の6〜8割程度になりやすい引っ越したくない・現金が要る
通常売却(仲介)×(退去)相場に最も近い高く売りたい・時間に余裕
任意売却原則×残債圧縮が目的住宅ローン滞納・競売回避
不動産担保ローン/リバースモーゲージ○(所有のまま)借入(返済義務あり)所有権を手放したくない

※受取額の傾向は一般的な目安(編集部整理 2026-06)。実額は物件・事業者で大きく異なる。

深掘り:国が指摘する“落とし穴”

国民生活センターは2025年5月、「強引に勧められる住宅のリースバック契約にご注意!」と異例の注意喚起を出した。相談の約8割が60歳以上で、典型的なトラブルはこの3つ:

① 「ずっと住める」が嘘になる
多くは定期借家契約。期間満了で更新を断られれば退去になる。「ずっと」と口頭で言われても契約書が定期借家なら別物。
② 家賃が上がって払えない
受取現金は売却額(相場より安い)。一方家賃は相場より高めに設定され、改定条項で値上げされる例も。収支計画が破綻すると住み続けられない。
③ 買戻しができない
「将来買い戻せる」と言われても、買戻し価格は売った額より高いのが普通。資金が用意できず断念するケースが多い。

国土交通省は2022年に消費者向けガイドブックを公表し、契約前に「賃貸借契約の種類・期間」「賃料と改定条件」「買戻しの可否と価格」を確認するよう促している。勧誘がしつこい・即決を迫る事業者は要注意。複数社の条件を比較し、家族や専門家に相談を。不安があれば消費者ホットライン188

本記事は情報提供であり、投資・法律・不動産取引の助言ではありません。契約は重大な財産処分を伴います。最新・正確な内容は必ず一次情報(下記出典)と、宅地建物取引士・弁護士・消費生活センター等の専門家にご確認ください。

関連用語:リースバック / 買戻し特約 / 任意整理

参考文献・出典

  1. 国土交通省「『住宅のリースバックに関するガイドブック』を公表しました」(2022年). mlit.go.jp/report/press/house02_hh_000174.html。ガイドブック本体PDF:001489269.pdf
  2. 独立行政法人 国民生活センター「強引に勧められる住宅のリースバック契約にご注意!」(2025年5月21日 報道発表). kokusen.go.jp/news/data/n-20250521_1.html(相談の約8割が60歳以上)。
  3. 受取額・家賃の相対水準は一般的傾向の編集部整理(2026-06)。実額は要個別確認。

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