「魚を食べると体にいい」とはよく聞くけれど——では1日どれくらい摂ればいいのか。オメガ3(EPA・DHA)について、公的機関が出した数字を見てみよう。
結論(早見)
健康な成人の目安はEPA+DHAで1日250mg。これは欧州食品安全機関(EFSA)が「適正摂取量(AI)」とした量で、心臓の正常な働きを保つのに十分とされる。妊娠・授乳中は、これに加えてDHAを100〜200mg。摂りすぎ側は、EPA+DHA+DPAの合計で1日5gまでなら健康な成人で安全上の懸念は示されていない(EFSA)。
どの魚・食品に多い?(目安)
| 食品 | 量 | EPA+DHA(目安) |
|---|---|---|
| まさば(焼き) | 1切れ 約80g | 約2,000mg |
| まいわし | 1尾 可食60g | 約1,000mg |
| べにざけ | 1切れ 約80g | 約500mg |
| ツナ缶(油漬) | 1缶 約70g | 約300mg |
| 市販オメガ3サプリ | 1粒 | 約300mg(製品差大) |
つまり青魚を週2回ほど食べていれば、250mgの目安は食事で十分届く。
深掘り:迷いやすい点
サプリは必要? 魚をあまり食べないなら選択肢になる。ただし2〜4gの高用量は血圧・中性脂肪を狙う「治療的」な領域で、自己判断の常用は勧められない。
ALA(えごま・亜麻仁油)でも代わりになる? 体内でEPA・DHAに変換されるが効率は低い。確実なのはEPA・DHAを直接摂ること。
これは医療アドバイスではありません。持病・服薬(抗凝固薬など)がある方、妊娠中の方は、サプリ利用の前に医師・薬剤師へご相談ください。気になる症状があれば受診を。
用語
- EPA
- エイコサペンタエン酸。青魚に多い長鎖オメガ3脂肪酸。
- DHA
- ドコサヘキサエン酸。脳・網膜にも多く、胎児・乳児の発達に関わる。
- 適正摂取量(AI)
- 十分な科学的根拠で推奨量を定めにくいとき、健康維持に十分と判断される摂取量の目安。