「がん保険は必要か」は保険会社と反対派で意見が割れるが、たいてい公的医療保険(高額療養費制度)で戻る分とそれでも残る自己負担の話が抜けている。この2つを押さえれば、必要かどうかは自分の貯蓄額で決まる。
結論(早見)
①日本は公的医療保険が手厚く、高額療養費制度で1か月の自己負担には上限がある(所得により月およそ数万〜十数万円)。治療費が青天井になるわけではない。②ただし差額ベッド代・先進医療・通院交通費・収入減は公的保険の対象外。ここが「残る自己負担」。③この残りを貯蓄で払えるなら保険の必要性は下がり、払えない/働けない期間が不安なら保険で埋める。④保険を選ぶなら「診断一時金(まとまった現金)」型が使い勝手がよいとされる。入院日額型は入院short化の時代に効きにくい面がある。
公的保険で「戻る/戻らない」
| 費目 | 公的保険 | 備え方 |
|---|---|---|
| 手術・入院・投薬 | ◎ 高額療養費で上限あり | 貯蓄でも対応可能な範囲 |
| 差額ベッド代 | × 全額自己負担 | 個室を使うなら要備え |
| 先進医療 | × 技術料は全額 | 特約で薄く備える手も |
| 収入の減少 | △ 傷病手当金(会社員) | 自営業は特に手薄 |
深掘り
「高額療養費」を知らずに不安になっている人が多い
治療費が数百万円という数字が独り歩きするが、実際の自己負担は高額療養費の上限で頭打ちになる。まず自分の所得区分での上限額を厚労省の資料で確認するのが、判断の出発点。
会社員と自営業で必要度が違う
会社員には傷病手当金(最長1年6か月・給与の約2/3)があるが、国民健康保険の自営業・フリーランスには傷病手当金がない。働けない間の収入減リスクが大きいぶん、保険の必要度は上がる。
「診断一時金」はお金の色がつかない
がんと診断された時点でまとまった現金が出る一時金型は、治療費にも生活費にも自由に使える。用途が限定されない現金は、闘病中の選択肢を広げるという点で評価されている。
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※本記事は情報提供であり、保険募集・個別の助言ではありません。高額療養費の上限・傷病手当金の条件は制度改定や所得で変わります。加入判断は各社の約款と公的制度の一次情報をご確認ください。