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砂糖の代わりに何を使う?甘味料の選び方(2026)

ゼロカロリーでも「どれも同じ」ではない。血糖・虫歯・おなか・加熱で得意が違う。出典つきで選ぶ。

更新 2026-06-10 ・ 関連州: sweetener

#健康#栄養#科学#砂糖・糖類#甘味料

「カロリーゼロ」をうたう甘味料はたくさんある。でも血糖値・虫歯・おなかの強さ・加熱のしやすさで、得意分野はまるで違う。怖がらせるためでなく、賢く選ぶための地図を。

結論(早見)

用途で選ぶのが正解。ダイエットや血糖が気になるならエリスリトール・ステビア・羅漢果。虫歯予防ならキシリトール。お菓子作り(加熱)ならアセスルファムKやスクラロース(アスパルテームは加熱で甘みが飛ぶ)。おなかが弱い人は糖アルコール(エリスリトール・キシリトール)の摂りすぎに注意。自分の重みで採点するなら甘味料 判定エンジンへ。

なお、WHOは2023年、体重管理や生活習慣病の予防を目的に「非糖質系甘味料」を使うことは推奨しないとする指針を出した。砂糖の置き換えは万能薬ではない——という前提で読んでほしい。

甘味料カロリー血糖虫歯加熱注意点
エリスリトールほぼ0ほぼなしなりにくい摂りすぎで下痢/心血管の研究あり
キシリトール約2.4kcal/g低い予防的との報告下痢/犬には有毒
ステビアほぼ0なしなりにくい○(少量で甘い)甘草様の後味
羅漢果ほぼ0なしなりにくい○(少量で甘い)製品により混合物
アスパルテーム実質ほぼ0なしなりにくい×(加熱で分解)IARCが2B/PKUの人は不可
スクラロース0ほぼなしなりにくい高温長時間で分解の報告
アセスルファムK0なしなりにくい単独だと後味、ブレンド多い

深掘り:3つのつまずきポイント

① 糖アルコールは「おなか」に出る。エリスリトールやキシリトールは大量に摂ると下痢を起こしうる。EFSAは2023年のエリスリトール再評価で、世界で初めて“下痢”という即時影響をもとに許容一日摂取量(ADI)を0.5g/kg体重/日と設定し、「摂りすぎは緩下作用」の警告表示は妥当とした。少量から試すのが安全。

② エリスリトールには心血管の宿題。2023年のNature Medicine論文(Cleveland Clinic)は、血中エリスリトール濃度が高い人で心血管イベントが多い傾向と、血小板凝集の促進を報告した。観察研究+機序研究の段階で因果は確定していないが、心疾患リスクの高い人は頭の片隅に。

③ アスパルテームの“2B”をどう読むか。2023年、IARCはアスパルテームを「ヒトに対して発がん性の可能性がある(グループ2B)」に分類した一方、JECFAは許容一日摂取量を従来どおり40mg/kg体重/日に据え置いた。2Bは“ハザード(可能性)”の分類で、通常の摂取量での“リスク”評価は変わっていない——というのが両者の整理だ。フェニルケトン尿症(PKU)の人はアスパルテームを避ける必要がある。

虫歯の観点では、砂糖と違い甘味料の多くは口内細菌に発酵されにくい。とくにキシリトールはミュータンス菌を減らすとされ、う蝕予防の研究があるが、効果の大きさについては結論が割れている点も知っておきたい。

【健康に関する注意】本記事は情報提供であり、医療・栄養指導ではありません。持病のある方、妊娠中・授乳中の方、フェニルケトン尿症(PKU)の方などは、摂取の前に医師・薬剤師にご相談ください。気になる症状があれば受診を。なお犬・猫にキシリトールは中毒を起こすため与えないでください。

用語

糖アルコール
エリスリトールやキシリトールなど。カロリーが低く血糖を上げにくいが、摂りすぎると下痢を起こしうる。詳しく
ADI(許容一日摂取量)
生涯毎日摂り続けても健康影響がないと評価される量。体重あたりで示す。詳しく
非糖質系甘味料
砂糖以外で甘みをつける物質。WHOは体重管理目的での使用を推奨していない。

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参考文献・出典

  1. WHO. Use of non-sugar sweeteners: WHO guideline (2023). who.int/publications/i/item/9789240073616(体重管理・生活習慣病予防目的での非糖質系甘味料の使用は推奨しない)。
  2. EFSA. Re-evaluation of erythritol (E 968) as a food additive. EFSA Journal 2023;21(12):e8430. doi:10.2903/j.efsa.2023.8430(ADI 0.5 g/kg体重/日・緩下作用の警告表示)。
  3. Witkowski M, et al. The artificial sweetener erythritol and cardiovascular event risk. Nature Medicine 2023. doi:10.1038/s41591-023-02223-9
  4. WHO. Aspartame hazard and risk assessment results released (2023-07-14). who.int(IARC: グループ2B/JECFA: ADI 40 mg/kg体重を維持)。
  5. Xylitol in preventing dental caries: systematic review(効果は限定的との評価あり). NCBI PMC11559115
  6. 各甘味料の甘味度・加熱適性・後味は相対評価(編集部整理 2026-06)。

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