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生命保険はいくら必要?必要保障額の出し方

「とりあえず3000万円」は危険。残された家族の“不足額”だけを、出典つきで計算する。

更新 2026-06-07 ・ 関連州: securities

#金融#保険#生命保険#お金#年金・老後

生命保険の死亡保障は、多すぎれば保険料のムダ、少なすぎれば家族が困る。正解は人によって違う。鍵は必要保障額=これからの支出 − これからの収入という1本の引き算だ。

結論(早見)

必要な死亡保障は、遺族のこれからの支出(生活費・教育費・住居費など)から、入ってくるお金(遺族年金・配偶者の収入・貯蓄・死亡退職金)を引いた“不足額”。これが「必要保障額の積み上げ方式」で、公益財団法人 生命保険文化センターが示す標準的な考え方だ。多くの家庭で遺族年金が土台を支えるため、世間相場の保険金額をそのまま買うと過剰になりやすい。

① これからの支出(必要額)生活費 + 教育費 + 住居 + 葬儀等② これからの収入(あてにできるお金)遺族年金 + 配偶者収入 + 貯蓄③ 不足額 = ① − ②(=必要保障額)← これだけを保険で備える
支出から収入を引いた“不足分”だけが、本当に保険で埋めるべき額(生命保険文化センターの積み上げ方式にもとづく図解)。

遺族年金という“土台”(2025年度・公式額)

会社員・自営業を問わず、要件を満たせば遺族年金が出る。たとえば遺族基礎年金(子のある配偶者)は2025年度で基本額 約83万1,700円+子の加算(1〜2人目 各約23万9,300円)。子2人なら年約131万円が、子が18歳になるまで続く。会社員ならさらに遺族厚生年金が上乗せされる。この“入ってくるお金”を無視して保険金額を決めると、確実に買いすぎる。

保険の型向くケース特徴
定期保険子育て期だけ厚く備えたい掛け捨て・割安・期間限定
収入保障保険必要額が年々減る家庭毎月給与のように受取・合理的で割安
終身保険葬儀費・相続対策で一生分保険料は高め・貯蓄性あり

必要保障額は子どもの成長とともに自然に減る(残り養育期間が短くなるため)。だから定額の大型保険より、収入保障保険のほうが“ムダなく”収まる家庭が多い。住宅ローンがある場合は団体信用生命保険(団信)で残債が消えるので、その分の住居費は計算から外せる。

深掘り:3ステップで自分の額を出す

STEP1 支出を足す=末子独立までの生活費(現在の生活費×約70%が目安)+教育費+住居費+葬儀等。STEP2 収入を足す=遺族年金(公式額で試算)+配偶者の見込み収入+現在の貯蓄+死亡退職金。STEP3 引く=STEP1−STEP2が必要保障額。マイナスなら新規の死亡保障は不要なこともある。関連:医療保険は必要か相続税はいくらから

必要保障額
遺族の将来支出から将来収入を差し引いた不足額。死亡保障で備えるべき金額の目安。
積み上げ方式
支出と収入を項目ごとに積み上げて差額を出す、必要保障額の標準的な算定法。
掛け捨て
満期金・解約返戻金がない代わりに保険料が割安な保障の型。定期・収入保障が該当。

※本記事は一般的な情報提供であり、特定の保険商品の推奨や保険・税務の助言ではありません。年金額・控除・商品内容は改定されます。加入・見直しの判断は、最新の一次情報(日本年金機構・各保険会社の約款)と必要に応じて専門家への相談のうえで行ってください。

参考文献・出典

  1. 公益財団法人 生命保険文化センター「万一の際に必要な保障額の算出方法」(必要保障額=支出−収入の積み上げ方式). jili.or.jp/lifeplan/lifesecurity/provision/10.html
  2. 同センター「万一の際に必要な保障額の算出方法と具体例」. jili.or.jp/lifeplan/lifesecurity/1218.html
  3. 日本年金機構「遺族基礎年金(受給要件・対象者・年金額)」(2025年度=令和7年度 基本額・子の加算). nenkin.go.jp/.../20150401-04.html
  4. 日本年金機構「遺族厚生年金(受給要件・対象者・年金額)」. nenkin.go.jp/.../20150424.html
  5. 日本年金機構「令和7年4月分からの年金額等について」. nenkin.go.jp/oshirase/taisetu/2025/202504/040102.html

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