毎日の緑茶は、ふつうに飲むぶんには安全。気をつけたいのはEGCGを濃縮したサプリメントだ。欧州食品安全機関(EFSA)は、ある量を超えると肝臓への負担が上がりうると評価した。
結論(早見)
EFSAの2018年評価では、サプリ由来のEGCGが1日800mg以上で血中の肝酵素(トランスアミナーゼ)が有意に上昇しうるとされた。一方で、ふつうに淹れた緑茶(インフュージョン)は通常の飲用量なら安全と評価されている。濃縮サプリは「飲むお茶」とは別物と考えよう。
形態別のEGCGの目安
| 形態 | EGCGの目安 | EFSAの見方 |
|---|---|---|
| 緑茶(淹れたお茶) | 1杯で数十〜百数十mg※淹れ方で大きく変動 | 伝統的な飲用なら安全と見なされる |
| 濃縮サプリ | 製品により数百mg/日に達しうる | 800mg/日以上で肝酵素上昇のリスク |
本記事は一般的な健康情報であり、医療アドバイスではありません。持病のある方・服薬中の方・妒娠中の方は、サプリ利用前に医師や薬剤師にご相談ください。気になる体調の変化があれば受診を。
深掘り:なぜ「サプリ」だけ問題なのか
EFSAは、介入試験(ヒトを対象にした臨床試験)の証拠から、高用量のEGCG(≏800mg/日以上)で肝酵素の有意な上昇が起き得ると結論した。一般にサプリは空腹時・高用量で摂りやすく、吸収や代謝の条件が「淹れたお茶」と異なる。一方、お茶としての飲用には長い食経験があり、通常量なら安全域と考えられている。
なお、お茶にはカフェインも含まれる。カフェインの上限はコーヒーは1日何杯まで?もあわせて。摂取の考え方は許容一日摂取量の考え方が参考になる。
用語
- EGCG(エピガロカテキンガレート)
- 緑茶カテキンの主成分。抗酸化作用で知られる一方、濃縮サプリでの高用量摂取は肝臓リスクが指摘される。
- トランスアミナーゼ(肝酵素)
- AST/ALTなど、肝臓の状態を映す血液中の酵素。上昇は肝細胞のダメージを示しうる。