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墓じまい(改葬)の進め方と費用:許可・離檀料・引っ越し先

継ぐ人がいない墓を片づける「改葬」。許可・費用・引っ越し先を、穏やかに進めるための地図。

更新 2026-06-19

#お墓・供養#相続#法律#お金#終活

継ぐ人がいない、遠くて通えない、管理費だけ払い続けている——そんな墓を片づけるのが「墓じまい(改葬)」。感情も費用も小さくないが、手順と相場を知れば穏やかに進められる。需要は伸び続けており、令和5年度の改葬は16万6千件超と過去最多になった。

結論(早見)

墓じまいは「いまの墓を撤去する」+「遺骨の新しい引っ越し先を決める」の二本立て。鍵は順番で、①先に受入先を決める → ②市区町村に改葬許可を申請する → ③遺骨を取り出して移す。遺骨の移動は墓地埋葬法で市町村長の許可が必須で、勝手に動かすと違法。引っ越し先は永代供養墓・樹木葬・納骨堂・手元供養まで幅広い。

引っ越し先費用の目安(編集部)向く人
永代供養墓(合祀)5〜30万円承継者がいない/費用を抑えたい
樹木葬20〜80万円自然志向・個別期間つきが欲しい
納骨堂20〜100万円都市部・天候に左右されず参拝したい
一般墓へ移設100〜300万円家族で承継を続ける
手元供養・散骨数千〜30万円墓を持たない選択をしたい

手続きの流れ

受入先決定受入証明書改葬許可申請許可証交付取出し墓石撤去新たに納骨
改葬の基本手順。許可証の交付までは自治体で通常3日〜1週間程度。

深掘り

費用は「撤去」「離檀」「受入」の三層で考える

墓石の撤去・区画の原状回復は1㎡あたり10〜15万円が目安。寺院墓地では離檀料(檀家をやめる際のお布施)が生じることがあり、数万〜20万円程度が一般的とされる。ただし離檀料は法的な支払い義務ではなく任意で、高額請求はトラブルの火種になりやすい。提示額に納得できないときは契約書・慣行を確認し、消費生活センターや弁護士に相談を。

順番を間違えない

移転先の受入証明書(永代使用許可証)がないと改葬許可の申請が進まない。先に墓石を撤去してしまうと遺骨の行き場を失う。必ず「受入先決定 → 許可申請 → 取り出し」の順で動くこと。合祀型を選ぶと費用は安いが、後から個別に取り出せなくなる点も要確認。

改葬(かいそう)
埋葬済みの遺骨を別の墓地・納骨先へ移すこと。法律上の手続き名。
離檀料(りだんりょう)
寺院の檀家をやめる際に渡すお布施。任意だが慣行として残る。
合祀(ごうし)
他の人の遺骨と一緒に埋葬する形式。費用は安いが取り出せなくなる。

本記事は一般的な情報提供であり、法律・税務上の助言ではありません。手続き・費用・必要書類は自治体・寺院・霊園により異なります。離檀料トラブルなど個別の法的判断は弁護士等の専門家へ、最新の制度は一次情報(お住まいの自治体の改葬許可窓口)でご確認ください。

参考文献・出典

  1. 墓地、埋葬等に関する法律(昭和23年法律第48号)第5条・第8条=改葬には市町村長の許可が必要. e-Gov法令検索
  2. 厚生労働省「生活衛生情報」墓地埋葬法および施行規則. mhlw.go.jp
  3. 衛生行政報告例(第4章 生活衛生「埋葬及び火葬の死体・死胎数並びに改葬数」)=令和5年度の改葬数は166,886件で過去最多. 政府統計 e-Stat
  4. 費用相場・離檀料の目安は編集部整理(2026-06)。金額は自治体・寺院・霊園で大きく異なる。

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